2009年4月3日金曜日

「聞く」と「聴く」の違い

-:僕は耳が良いからよくわからないんですけど、○○さん(難聴患者の名前)は難聴で耳が悪いという事なので、今日は難聴の事について少し話を聞きたいと思います。よろしくお願いします。

難聴患者:難聴のことを説明する前にですね、まず知って欲しいことがあるんですけど「聞く」と「聴く」の違い、つまり見聞の聞くと視聴の聴くの違いですね、これを説明したいと思います。

-:同じように思えるんですけど、それが何か意味があるんですか。

難聴患者:まず見聞の「聞く」なんですけど、その意味は音が耳に入る、感じる、つまり物音が単に聞こえるということなんですね。人はあまり聞こえることを意識しない時、例えば屋外での大声での雑談や声の高い女性、居酒屋での大声での雑談、公園での子供たちの笑い声、映画館での大音響、拡声器やマイクを使った集会、などなどすべて意識しなくても耳に入りますよね、それが聞こえるということなんです。
-:では視聴の「聴く」の方はどういう事なんですか。

難聴患者:こちらの「聴く」の意味を本当はわかってもらいたいんですけど、辞書なんかで調べてもらうとわかると思うんですけど、注意して耳を傾ける「聞き入れる」と言うことなんですね。例としては「名曲を聴く」「有権者の声を聴く」などのように使うときには視聴の聴の字を当てますが、それはその音を理解して聴くと言うことですよね。だからそれは音が聞こえるだけじゃなくて、頭の中でその音が理解できていることなんです。それが視聴の聴の聴くという字を使う時なんですね。

-:ええ

難聴患者:自分もこの視聴の聴くと言うことを知って、やっと聴く力をつけることが大事なんだということがわかってきたんですけども、自分の場合は聴力が弱いというだけでなくて常に耳鳴りもあるんで、聞こえてはいるんですけども耳鳴りが音を邪魔してる。つまり、音は聞こえてはいるんだけれども、何を言っているのかとかその音の意味を理解できていないというその辛さがあるんですよ。自分の場合軽度の難聴なんですけども、音は聞こえてはいるんだけれども、意味が理解できていない、聴こえていないという事を、耳が聞こえていることが当たり前のように思われている正常な方達にもわかってもらえたらいいなという事で今回話す気持ちになりました。

-:意識して聴いているということなんですけども、やっぱり聴くことに意識というか注意しなくてはいけないんですか。

難聴患者:そうです。聴く事に、聴こうとする事に意識を集中してしまうので凄く疲れるんです。
-:そういうものなんですか。

難聴患者:単に動物の声とか、車の音を聞いているだけでは何も疲れないんですね。やっぱり人の意見とかを聞く時には、すごく集中して聴かなくてはいけなんですごく疲れますよ。しかも大事な場面になるとあがるし、商談なんかでも相手の語尾のイントネーション一つでも聞き逃すまいとして凄く神経を使うし、汗びっしょりになります。

-:ああなるほど。仕事の時なんかはとても大変なんですね。

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